ハリーポッターシリーズの原作と映画の違いを解説『ハリーポッターと秘密の部屋』編

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ハリーポッターと秘密の部屋ハリーポッター

どうも、こんにちは。

はりー(@hcinemadowntown)です。

J・K・ローリングのファンタジー小説『ハリーポッター』。そして、それらを原作としてワーナー・ブラザーズが映像化した映画シリーズ。

いずれも記録的な大ヒットをして世界中で愛されています。どっちが良いのか甲乙付けがたいほどの素晴らしい出来。

小説の壮大な物語を全て映画化するのはとても困難。実は、映画化に当たって原作の物語から変更・省略されたエピソードがいくつかあります。

その中で今回は、シリーズ二作目の『ハリーポッターと秘密の部屋』の原作版と映画版の違いについて解説していきます。前作『ハリーポッターと賢者の石』編はこちら

それでは、いきましょう。

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Contents

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ドビーのイタズラで、ケーキを被ったのはハリーだった

ハリーポッターと秘密の部屋 ドビー

TM & (C) 2002 Warner Bros. Ent. Harry Potter Publishing Rights (C) J.K.R

秘密の部屋の冒頭、ダーズリー家でハリーの寝室に突如あらわれた屋敷しもべ妖精のドビー。彼は、なぜかハリーポッターはホグワーツへ行ってはいけないと警告します。

断固としてホグワーツへ戻る気のハリーに対してドビーはとんでもない手段で妨害をしてきます。

ハリーとドビーが争っているとき、ちょうどリビングでバーノン叔父さんがお客さんをもてなしていました。なんとドビーはお客様用のケーキに魔法をかけ、ケーキを空中に浮かべてお客さんの頭へ落っことしてしまったのです。

ハリーがケーキを落としたと思いこんだバーノン叔父さんはハリーの部屋に鉄格子をかけて、ハリーを閉じ込めてしまうのでした。

映画版では、特大のケーキを頭に被って慌てふためくお客に、動揺しまくるバーノン叔父さんがコミカルに描かれていましたが、原作では少し展開が違いました。

原作ではペチュニア叔母さんがお客様に出すために用意していた傑作デザートを、ドビーがハリーめがけてぶつけたという展開でした。そのせいでハリーは全身デザートまみれに。さらには鳥嫌いのお客さんにフクロウをけしかけるという念の入れよう。

原作も映画もドビーはずいぶんな騒動を引き起こしていたのでした。

  • 原作:ケーキを被ったのはハリー
  • 映画:ケーキを被ったのはバーノン叔父さんのお客さん
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ルシウスとアーサーが本屋で取っ組み合いに

ハリーポッターと秘密の部屋

TM & (C) 2002 Warner Bros. Ent. Harry Potter Publishing Rights (C) J.K.R

ハリーとロン一家が新学期用の本を買いに、ダイアゴン横丁にあるフローリッシュ・アンド・ブロッツ書店へ立ち寄った場面。

偶然居合わせたマルフォイ一家とウィーズリー一家は険悪ムードに。ドラコの父親ルシウスとウィーズリー家の父親アーサーはお互いに嫌味を言い合うほど仲が悪い。

映画版では、ルシウスがウィーズリー一家の貧乏暮らしを見下した態度をとったのに対して、アーサーも負けじと言い返しただけでしたが、

原作ではその後アーサーがルシウスに飛び掛かり、取っ組み合いの大喧嘩に発展。騒動を聞きつけやって来たハグリッドの仲裁でその場は収まったのでした。

  • 原作:取っ組み合いの大喧嘩に
  • 映画:お互いに嫌味を言い合っただけ
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ハーマイオニーがロックハート先生にメロメロだった

ハリーポッターと秘密の部屋

TM & (C) 2002 Warner Bros. Ent. Harry Potter Publishing Rights (C) J.K.R

甘いマスクとキザなふるまいで魔法界のアイドル的な存在だったギルデロイ・ロックハート。

『週刊魔女』チャーミング・スマイル賞を5回連続受賞しているほどの人気者で、数多くの魔女たちが彼の虜になっていましたが、ある人物もそのひとりでした。

それは、ハーマイオニー・グレンジャー。

映画版ではほとんど描写がありませんでしたが、実はかなりのロックハート好きだったハーマイオニー。原作では数々のメロメロ描写がありました。

たとえば、ロックハート先生がしゃべるたびにため息をもらしたり。ロックハートが最初の授業で、「闇の魔術に対する防衛術」に全く関係のない自分自身に関する問題ばかりの試験をだした際も、ハリーたちがげんなりする一方で、ハーマイオニーは見事に全問正解していました。

そのほかにもバレンタインカードをロックハート先生に送っていたりと、相当ご執心だった様子。

物語のラスト、ロックハートの正体が明らかになったあとは、目が覚めたのか彼に言及する様子はありませんでした。

  • 原作:ハーマイオニーがロックハート先生にメロメロ
  • 映画:ほとんど描写がない
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秘密の部屋について教えてくれる先生が違う

ハリーポッターと秘密の部屋

TM & (C) 2002 Warner Bros. Ent. Harry Potter Publishing Rights (C) J.K.R

ホグワーツ中で秘密の部屋についての噂が広がりだしたころ、ハーマイオニーが先生に対して秘密の部屋について質問しました。

映画版では変身術の先生で副校長でもあるマクゴナガル先生に質問しています。

しかし、原作では魔法史のビンズ先生に質問していました。

ビンズ先生はホグワーツで唯一のゴーストの先生。

生前からホグワーツの教員だったが、ある日暖炉の前で眠りこんでしまい、そのまま朝をむかえたときに生身の身体を置き忘れてしまったというお茶目なエピソードを持っている人。

残念ながら、映画版では登場しなかったので、マクゴナガル先生が代わりに質問される役目をになっていました。

  • 原作:魔法史のビンズ先生
  • 映画:副校長で変身術のマクゴナガル先生
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ほとんど首無しニックの絶命日パーティーが登場しない

ハリーポッター

https://warnerbros.co.jp/c/features/feature-57.html

魔法界に存在するゴーストたちには、自分の死んだ日=絶命日を祝う習慣があります。

原作版では、ハリー達の寮グリフィンドール寮のゴースト、ほとんど首無しニックの500回目の絶命日パーティーの場面が登場。

ハロウィンの夜に開かれたパーティーに正体されたハリー・ロン・ハーマイオニー。

冷たい地下牢で、カビの生えた料理した出されない上に、出席者はゴーストだけ。生きている三人が楽しめるわけもなく、居心地悪く過ごす羽目に。

ニックには、斬首されたゴーストが集う「首無し狩りクラブ」への参加という悲願があり、有名人のハリーを連れてくることで、クラブへアピールしようという狙いがありました。

しかし、狙いは外れてニックは全く相手にされない。クラブの面々は、首ホッケーに勤しむのでした。

映画版でもおぞましい絶命日パーティーのビジュアルを見てみたかったですよね。

  • 原作:ほとんど首無しニックの絶命日パーティーが開かれる
  • 映画:パーティーは登場せず
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フィルチがスクイブであることに言及がない

ハリーポッター

TM & (C) 2002 Warner Bros. Ent. Harry Potter Publishing Rights (C) J.K.R

初めて秘密の部屋がひらかれたとき、ホグワーツの管理人フィルチの飼い猫、ミセス・ノリスが石にされるという事件が発生しました。

このとき、偶然居合わせたハリーをフィルチは犯人と決めつけて糾弾します。

フィルがハリーを疑ったのは、映画版では描かれなかった”ある事情”があるからでした。

それは、「フィルチがスクイブであること。そして、それをハリーが知ってしまったこと」です。

スクイブとは魔法使いの家に生まれながら魔法が使えない人たちを指す言葉。純血主義のスリザリンの継承者にとってはスクイブは邪魔な存在。

フィルチは、自分がスクイブであることを知っているハリーが警告のためにミセス・ノリスを襲ったと思い込んだのでした。

背景を知ると、なぜあんなにフィルチが必死だったのかわかりますね。

  • 原作:フィルチがスクイブであることが語られる
  • 映画:スクイブであることには触れられない
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スリザリンの継承者と疑われた際のハリーのアリバイが違う

ハリーポッターと秘密の部屋 スリザリンの継承者

TM & (C) 2002 Warner Bros. Ent. Harry Potter Publishing Rights (C) J.K.R

バジリスクにミセス・ノリスが襲われたとき、第一目撃者だったハリーは、まわりに犯人ではないかと疑われてしまいます。

ハリーにはアリバイがあって疑いは晴れるのですが、原作と映画版ではアリバイの内容が違いました。

原作では、さきほど紹介したほとんど首無しニックの絶命日パーティーに出席していたというアリバイがありました。ニックに加えて多数のゴーストが目撃していたのでアリバイは強固ですよね。

一方の映画版は、絶命日パーティーが登場しないので、別のアリバイが用意されました。

映画版では、ハロウィンの夜に一晩中ロックハート先生の執務室で、先生のサイン描きの手伝いをさせられていました。

楽しいハロウィンの夜に先生とふたりきりで過ごさないといけないなんて、ハリーにとっては最悪だったでしょうけど、結果的にはそれがアリバイになったので、結果オーライだったのかもしれませんね。

  • 原作:絶命日パーティーに参加していた
  • 映画:ロックハート先生の執務室で、サイン書きを手伝っていた
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まとめ

今回は『ハリーポッターと秘密の部屋』における原作と映画の違いについて紹介しました。

  • ドビーのイタズラで、ケーキを被ったのはハリーだった
  • ルシウスとアーサーが本屋で取っ組み合いに
  • ハーマイオニーがロックハート先生にメロメロだった
  • 秘密の部屋について教えてくれる先生が違う
  • ほとんど首無しニックの絶命日パーティーが登場しない
  • フィルチがスクイブであることに言及がない
  • スリザリンの継承者と疑われた際のハリーのアリバイが違う

アナタはいくつご存じでしたか?

アナタも魔法の世界に飛び込もう!

前作⇒『ハリーポッターと賢者の石』原作と映画の違い

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