Amazonオリジナル『アップロード』シーズン1感想:未来の天国はVR世界!?【ネタバレあり】

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アップロード感想・レビュー

 

どうも、こんにちは。

はりー(@hcinemadowntown)です。

今回は、Amazonプライムオリジナルドラマ『アップロード~デジタルなあの世へようこそ~』シーズン1の感想です。

5月にシーズン1の配信が開始されたばかりの本シリーズ。いきなりの大人気ですでにシーズン2の製作が決定しています。

近未来、人々は生前の意識をバーチャル空間にアップロードすることで死後も生きていく?ことができる…という物語。

これは、かなり面白いぞ!

2020年になり、かつて思い描いていた近未来がグッと近づいてきた近頃、きっとこうなるんだろうなというリアルな近未来描写と、生者と死者の奇妙な交流にワクワクさせられました。

さらに、資本主義への皮肉まで面白おかしくこめられたらタマりません!

それでは、いきましょう。

Contents

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あらすじ

2033年の世界では、死が目前に迫った人々は6つのテクノロジー企業が経営する仮想現実のホテルに”アップロード”されることが可能となった。金銭的に余裕のないノラはブルックリンで暮らしながら、贅沢な死後の世界、”レイクビュー”の顧客サービススタッフとして働いている。ネイサンはロサンゼルスに住むパーティー好きのプログラマーで、彼の自動運転車が事故を起こした際、彼は自己主張の強いガールフレンドにアップロードされて仮想現実の世界で永久に過ごすこととなり、ノラと出会う。

Amazonプライムビデオ『アップロード』シーズン1より

スタッフ・キャスト

スタッフ・キャスト
  • 製作グレッグ・ダニエルズ
  • ネイサン・ブラウンロビー・アメル
  • ノラ・アントニーアンディ・アロー
  • イングリッド・カナーマンアレグラ・エドワーズ
  • アリーシャザイナブ・ジョンソン
  • ルークケビン・ビグリー

ネイサン・ブラウン役:ロビー・アメル

本作の主人公。

有能な若手プログラマーだったが、事故るはずのない自動運転による衝突事故によって瀕死の重傷を負う。恋人のイングリッドに半ば強引にアップロードされてしまう。

演じたのは、ロビー・アメル

32歳のカナダ人俳優。

DCコミックスのドラマシリーズ『THE FLASH/フラッシュ』で”燃える男”ファイヤーストームを演じました。

ノラ・アントニー役:アンディ・アロー

主人公がアップロードされるバーチャル世界で顧客サービス係”エンジェル”を担当している。

主人公の破損した記憶データの謎を追い求めるうちに、客とサービス係という関係を越えて主人公と交流していくことに。

重い持病をもつ父親にアップロードを勧めているが、中々受け入れてもらえないでいる。

演じたのは、シンガーソングライターで俳優のアンディ・アロー

シンガーソングライターとして5枚のアルバムをリリース。一時期あのプリンスとバンド結成していたこともある。

俳優としては、本作が初の主要キャストでの出演となる。

イングリッド・カナーマン役:アレグラ・エドワーズ

主人公ネイサンの彼女。

とっても美人だけど、自分勝手でネイサンの話をろくに聞かない困った人。自分の行動で周りを振り回しがちだが、あまり自覚はなさそう。

アップロード後のネイサンをまるで自分の着せ替え人形のように扱う。

演じたのは、アレグラ・ローズ・エドワーズ

TVシリーズのドラマに多数出演している女優さんです。

Amazonプライムビデオ『アップロード(UPLOAD)』シーズン1感想

ここからは、『アップロード』の感想パート。

結論から言うと、本作はかなり興味深いテーマを扱っていて面白かったです。

ネット世界や現実世界の問題をコミカルにでも辛辣に描いていて、とても楽しめるシーズン1でした。

死んだあとどうなるかは人類共通の興味(あるいは不安)

自分が死んだあとどうなるのかって昔から人類共通の興味(あるいは不安?)だとおもうんですよね。

「天国もしくは地獄へ行く」、「輪廻転生して振り出しに戻る」と色々な民族・宗教で様々な解釈がありますし、あるいはただの無、虚無でしかないという話もあります。

本作は、そんな人類共通の関心ごとである死後の世界を描く作品です。本作で、人々が死後たどり着くのは天国や地獄ではなく、バーチャル世界

死んだあとも自分の人格のまま、バーチャル世界で生きられるなんて凄いですよね。

しかも、肉体という制約から解き放たれて、自分好みに容姿や体形を変えられるし、好きなものを健康を気にせず存分に食べることができる。なんだったら空を飛んだりも出来る。

文字通りなんでもアリな世界が描かれていきます。

なんでもありのバーチャル世界といえど、運営するのは企業

なんでもバーチャルで実現出来てしまうアップロードの世界ですが、それを維持しているのは民間企業。ここが大きなポイントで、要はアップロードは金儲けのビジネスの手段なんですよね。

VFXを駆使したハリウッドの大作映画がウン百億円の製作費がかかるなんてよく聞きますよね。バーチャルってなにかとお金がかかります。バーチャル世界を維持するためのサーバー代や、バグが発生したらメンテナンス要員が必要、新しいイベントを実装するのに開発者が沢山いると、運営に相当のコストが必要。

企業側もなんとか儲けようと、利用者向けにやたらとモノを売りつけてくるし、大型スポンサーの商品は、半ば強制的にユーザーに買わせる始末。

ハリー
ハリー

まさか、死後の世界でも「広告ウザい!」が体験できるとはw

しかも、運営費を節約するためにフレームレートを落としたりしているから、飛んでる鳥がカクついてたり、遠くの景色はザラザラだったりと。

現実に住むわたしたちが体験しているネットのあるあるが、死後の世界もついて回るのはなんとも可笑しかったです。

死んでもなお格差があるのか…

そして、アップロードのサービス利用者は多額の課金を必要とします。

なので、生前たんまりため込んでいたり、生きている家族がお金をもっていたりする人々は死後の世界を存分に楽しめます。しかし、普通の人々はそうはいかない。

お金の払えないユーザーには通信制限をかけて、いわゆるギガ死になったら翌月までフリーズしてしまうという悲惨な扱い。考え事をするだけでもデータを消費するので、考えることすらろくに出来ない。

一方現実世界では、お金がなくてアップロードを利用できない人々が、アップロードの権利を寄こせとデモに奔る…

そもそもアップロードされた自分は自分なの?

生きている間に脳みそをスキャンして、その人の記憶や思考パターンなどを記録しておき、バーチャル世界でそのデータをもとに人物を再現します。

アップロードされた本人からは、気を失ったあと気が付いたらバーチャル世界に居たと感じられるのですが、本当にそうなんでしょうか?

ノラの父親はこういいます。「そこに魂はないんだ」と。

アップロード後の自分はデータをもとに復元されたもので、記憶も連続しているように感じられるけど、果たして生きていたころの自分と同一の存在といえるのか?

アナタはどう感じますか?

ラストは不穏な気配も感じさせつつ…

シーズン1のラストはネイサンの事故死をめぐる謎に迫って、答えにたどり着きそうだという手前で終わります。

最後にある人物がサプライズ的にアップロードされてきて、続きはどうなるんだ!といった感じの幕切れ。

どうやら、ネイサンの生前のビジネスと事故死には大きく関係がありそうです。

おわりに:シーズン2にも期待!

衝撃的なラストで幕を閉めたシーズン1。その評判の良さから配信開始後すぐにシーズン2の製作が発表されていて、今から続きが待ち遠しい作品でした。

バーチャルな死後の世界をコミカルに描きながらも、生きる意味やアイデンティティーへも思いをはせることができる良作でした。

それでは、また次の作品でお会いしましょう。

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