どうも、こんにちは。
はりー(@hcinemadowntown)です。
『ハリー・ポッターと謎のプリンス』で一番衝撃的な展開と言えば、天文塔でスネイプ先生がダンブルドア校長を殺す場面でしょう。
現場を目撃したハリーにとっては最も信頼すら人を殺されたので、さぞかし激しい怒りを覚えたに違いありません。
今回はなぜスネイプ先生がそのような凶行に走ったのかについて解説します。
それでは、いきましょう。
Contents
スネイプがダンブルドアを殺した理由
(C) 2009 Warner Bros. Ent. Harry Potter Publishing Rights (C) J.K.R.
なぜスネイプ先生がダンブルドア校長を殺したのかというと、
結論は『ダンブルドアが自らスネイプに自分を殺させることを依頼したから』です。
スネイプ自身は、ダンブルドアに依頼されたときに激しく動揺してはじめは依頼を拒絶したほど。本当は殺したくはなかったのです。
では何故、ダンブルドアは自分を殺させるように依頼したのでしょうか?
理由1:ヴォルデモートにスネイプを信用させるため
ひとつ目の理由は、「ヴォルデモートにスネイプを完全に信用させるため」です。
スネイプ先生は元々はヴォルデモート卿のもとで死喰い人をしていましたが、ハリーの母親リリーを救うためダンブルドアに誓いをたてます。そして、闇の勢力と不死鳥の騎士団の二重スパイとして活動してきました。
「炎のゴブレット」で復活したヴォルデモート卿に対しても二重スパイとして近づきます。
しかし、疑り深いヴォルデモート卿を完全に信頼させるには、彼が最も警戒するダンブルドアを殺すくらいのことをやってのける必要がありました。
そして、ダンブルドアを殺害後は完全に闇の勢力の一員として信頼を得ることが出来ました。
理由2:ドラコ・マルフォイを守るため
ふたつ目の理由は、「ドラコ・マルフォイに殺人をさせないため」です。
ドラコの父親ルシウス・マルフォイは度重なる失態によって完全にヴォルデモート卿の信頼を失っていました。
ヴォルデモート卿は、父親の汚名返上を息子であるドラコにさせようとします。
その手段はダンブルドアを殺すこと。
ダンブルドア校長とスネイプは、ホグワーツの大切な生徒のひとりであるドラコにそんなことをさせたくはありません。
なので、ドラコよりも先に誰かがダンブルドアを殺す必要がありました。
理由3:破れぬ誓いを立てたから
スネイプは「ハリーポッターと謎のプリンス」の物語の冒頭、ドラコの母親であるナルシッサ・マルフォイとベラトリックス・レストレンジ立ち会いのもとで、破れぬ誓いを立てています。
破れぬ誓いとは、誓いを破ると死ぬという強力な呪文のこと。
ふたりが誓ったのは、
- なにがあってもドラコを守ること
- ドラコがダンブルドア殺害に失敗したときは、スネイプがダンブルドアを殺すこと
父親の汚名返上のためダンブルドア殺害という重責を背負わされたドラコを、なんとしても守りたいという母親の願いからの行動です。
強力な誓いを結んだことで、ベラトリックスからは一定の信頼を得ることが出来ました。
そして、破れぬ誓いによってダンブルドア殺害はスネイプ自身の命の為にも実行しなければならないものとなったのです。
理由4:黒い右腕はダンブルドアに呪いがかかっていたから
よっつ目の理由は「ダンブルドアがすでに呪いによってもって一年の命だった」ということです。
ダンブルドアはヴォルデモートを滅ぼすため、彼が作った分霊箱を探していました。
そして、ダンブルドアは分霊箱のひとつゴーントの指輪を見つけます。
ゴーントの指輪はサラザール・スリザリンの子孫であるマルヴォロ・ゴーントが所有していたゴーント家の家宝。ヴォルデモートがゴーントから奪い、分霊箱に作り変えました。
ダンブルドアは指輪にはめられてあるのが、死者を蘇らせることが出来る蘇りの石であると気づき、亡き妹アリアナに会いたいがために指輪をはめてしまいます。
その結果、ヴォルデモートが用心のために指輪にかけていた呪いを受けてしまいました。
その呪いによってダンブルドアは右手がドス黒く変色してしまいます。
スネイプの応急処置によって、呪いは右手だけで押さえ込めましたが、いずれは全身に広がっていくだろうと。
もって一年の命だと宣告されます。
ここからは私の推測ですが、ダンブルドアは自分の余命が確定したことで、自分の残り少ない命を有効活用したいと考えていたのではないでしょうか。
自分がスネイプに殺されることで物事が有利に運ぶと予想できたから、ダンブルドアは容赦なく、その選択肢を採ったのだと思われます。
まとめ
今回は“なぜスネイプがダンブルドアを殺したのか”について解説しました。
- ダンブルドアが自身の殺害をスネイプに依頼した
- スネイプがヴォルデモートの信頼を得るため
- ドラコ・マルフォイを守るため
- そもそもダンブルドアの死期が近かったから
ダンブルドア自ら依頼したとはいえ、かつての恩師を殺すのはスネイプにとって相当な葛藤があったはずです。
ハリーポッターシリーズは登場人物たちの複雑な思惑や葛藤が現れているところが面白いですよね。
今回は以上になります。
アナタも魔法の世界に飛び込もう!