どうも、こんにちは。
はりー(@hcinemadowntown)です。
今回はハリーポッターの大親友のロンとハーマイオニーの関係について特集します。
ハリーのかけがえのない仲間として三人は、ホグワーツで多くの時間をともに過ごしてきました。そんな中で、ロンとハーマイオニーは次第に男女としてお互いを意識するようになり、最終的には結ばれます。
でも、恋愛に関して不器用で経験の少ないふたりは、しばらく自分の感情を自覚したり、相手のことをちゃんと意識するのに結構な時間が掛かってしまいました。
今回は、そんなもどかしい二人の様子がシリーズを経るごとにどのように変化していったのか、各エピソードごとに振り返っていきます。
それでは、いきましょう。
本記事は本編のネタバレを含むので、ネタバレ苦手な方はご注意ください。
Contents
『ハリー・ポッターと賢者の石』:出会い、ロンが子どもすぎる
TM & (C) 2001 Warner Bros. Ent. Harry Potter Publishing Rights (C) J.K.R
ふたりの初対面は、ホグワーツ特急のコンパートメント。ハリーに魔法を披露しようとしていたロンをあとからやってきたハーマイオニーがロンの呪文を高みの見物する場面。
それぞれの第一印象は、
- ロン⇒ハーマイオニー:感じ悪いヤツ
- ハーマイオニー⇒ロン:なんだか、だらしないわ
TM & (C) 2001 Warner Bros. Ent. Harry Potter Publishing Rights (C) J.K.R
妖精の魔法術の授業、浮遊呪文の”ウィンガーディアム・レビオーサ”を習う場面では、呪文を上手くできないロンにハーマイオニーが、得意顔で指摘。
その後、ロンは男友達に「だから友達出来ないんだぜ」なんて陰口をいうもんだから、傷ついたハーマイオニーはトイレにこもってしまいます。ロン、これはキミが悪いぞ!
そこに運悪くトロールが侵入してきて大ピンチ。彼女がいないことにきづいたハリーとロンが危険を省みず助けに駆けつけました。
なんとかトロールを撃退し、この出来事がキッカケでハリー、ロン、ハーマイオニーの三人は親友になっていくのでした。
「賢者の石」のころは、みんな11歳でしたから、まだまだ恋愛のレの字もありませんでしたね。
『ハリー・ポッターと秘密の部屋』:まだまだお互い意識してない
TM & (C) 2002 Warner Bros. Ent. Harry Potter Publishing Rights (C) J.K.R
12歳になったハリー、ロン、ハーマイオニーの三人組。
「秘密の部屋」で印象的だったのは、マルフォイとのトラブルのシーン。
中庭でマルフォイと言い争いになったときに、マルフォイがハーマイオニーに向かって”汚れた血め”と激しく侮辱します。これには、言われた本人のハーマイオニー以上にロンが大激怒。マルフォイに向かって怒りまかせに”ナメクジ食らえ”の呪文を放ちます。
残念ながら、折れた杖で放った呪文はロン自身に跳ね返ってマルフォイを懲らしめることは出来ませんでしたが、友達のために本気で怒れるのがロンの素敵なところですよね。
ハーマイオニーが石化してしまったときも、ハリー、ロンのふたりは彼女の存在の大きさを痛感します。もうこのころには、お互いがかけがえのない存在になっていたんですね。
『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』:徐々に意識し始めた?
(C)2004 Warner Bros. Ent. Harry Potter Publishing Rights (C)J.K.R.
ロンとハーマイオニーが男女として少し意識し始めたのは、13歳になった「アズカバンの囚人」のころからでした。
ハグリッドが担当した魔法生物学の授業にて、ヒッポグリフのバックビークと交流する場面。
強烈なかぎ爪をもつヒッポグリフが前脚をあげたのに驚くハーマイオニー。思わず隣にいたロンの腕を掴んでしまいます。手が触れあっているのに気づき、すぐに手を放して気まずそうにするふたり。
男女として意識し始めたのかな?と思わせる瞬間でしたね。
またまたマルフォイともめごとになったときも、前回と違ってハーマイオニーは逞しく成長していました。またもや侮辱してきたマルフォイの顔面にグーパンチを食らわせます。これにはロンも”君って最高だよ”と称賛。
『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』:ロンはじめての嫉妬
(C)2005 Warner Bros. Entertainment Inc Harry Potter Publishing Rights (C) J.K.R
ロンとハーマイオニーの関係の転換期になったのは14歳、「炎のゴブレット」のころでした。とくにロンはなにかと嫉妬に悩まされました。
ホグワーツは久しぶりに開催されることになった三大魔法学校対抗試合”トライ・ウィザード・トーナメント”で大盛り上がり。
策略によって参加資格のないハリーは試合の代表に選ばれてしまいます。ハリーばかりが注目されることに嫉妬したロンは、ハリーに冷たく当たります。ハリーの方も、理不尽な状況に追い込まれているのに友人からはやっかみを言われて、売り言葉に買い言葉といった感じ。もう、同じ空間にいても全く口を利かないほど。
ふたりの間で板挟みになったハーマイオニーは男同士の意地の張り合いにかなりウンザリしていた様子。
(C)2005 Warner Bros. Entertainment Inc Harry Potter Publishing Rights (C) J.K.R
その後、クリスマスのダンスパーティーの相手探しに苦労していたロンは、ぎりぎりになって思い出したかのようにハーマイオニーを誘います。”どうせ相手も居ないんだろ”なんて言って。
ところが、そのころダームストラング代表のビクトール・クラムからお誘いを受けていたハーマイオニーは、ロンの誘いをあっさり断ります。驚く、ロン。
当日、中々ハーマイオニーが現れないので、”きっと相手がいると嘘ついたから出てこれないんだ”なんてロンが意地をはっていたところに、美しいドレスを身にまとったハーマイオニーが登場したからその場のみんなはビックリして息を呑みました。
ビクトールと楽しそうにするハーマイオニーに嫉妬したロンは、ハーマイオニーに突っかかります。ついには言い争いに。
ハーマイオニーは“今度は他の人が誘う前に誘いなさいよ。最後の手段じゃなくて”と言い放ちます。
きっとロンが勇気を出してはじめから誘っていればハーマイオニーとダンスパーティーに行く未来もあったかもしれませんね。
ただ、この出来事が逆にふたりがお互いを男女としてちゃんと意識するキッカケだったことが、のちに分かります。
そのあたりはハリーたちの子ども世代の物語「ハリーポッターと呪いの子」(参考記事)で語られます。
『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』
(C)2007 Warner Bros. Entertainment Inc. Harry Potter Publishing Rights (c) J.K.R.
5年時の「不死鳥の騎士団」のころにはもう夫婦漫才の気配も。
ふくろう試験の勉強が忙しいからと、レポートのヘルプを頼むロン。
ハーマイオニーはしょうがないなぁと言いながら手伝ってあげることに。
そんなハーマイオニーにロンは“君は今までで最高の人だよ”なんて調子の言いことを言います。
のちのふたりの夫婦姿を想像させるやり取りですよね。
また、必要の部屋で防衛術の練習としてロンとハーマイオニーが1対1で対決した場面。
手加減するよとか言ってたロンがハーマイオニーに一撃で吹き飛ばされるところも、ふたりの力関係が良く現れています。
(C)2007 Warner Bros. Entertainment Inc. Harry Potter Publishing Rights (c) J.K.R.
真夜中の談話室、ハリーがチョウチャンとのことをふたりに相談していました。
真剣に話すハリーに、ロンが間の抜けた冗談を言って、それに手厳しく突っ込むハーマイオニー。
自分で突っ込んだくせして笑いが止まらなくなるハーマイオニーと、それに釣られて笑ってしまうロン。そして、そんなふたりを愛しく思って微笑むハリー。
ホントに素敵な関係ですね。
「不死鳥の騎士団」は、ロン、ハーマイオニーの関係の進展はないものの、ハリーを含めた3人の絆がよく分かる回でした。
『ハリー・ポッターと謎のプリンス』
(C) 2009 Warner Bros. Ent. Harry Potter Publishing Rights (C) J.K.R.
6年生になった「謎のプリンス」では、ロンとハーマイオニーにまつわる複雑な恋愛関係が繰り広げられます。
ことの発端は、グリフィンドールのクィディチチームの新メンバー選出。
兄弟が多くクィディチの代表に選ばれ活躍していたことが羨ましかったロンは、キーパー選出のオーディションに名乗りを上げます。
そこに現れたのは一学年上のコーマック・マクラーゲン。ロンと同じくキーパーの座を狙っています。しかも、どうやらハーマイオニーに興味があるよう。
ロンに向かって“ハーマイオニーを彼女にする”とライバル宣言。
しかし、ロンを応援したいハーマイオニーがコッソリとコーマックに魔法をかけて妨害。そのおかげで、ロンはキーパーに選出されたのでした。
一方、ベンチにはロンの勇姿を熱心に見守るラベンダー・ブラウンの姿が。
(C) 2009 Warner Bros. Ent. Harry Potter Publishing Rights (C) J.K.R.
ハーマイオニーはかなりロンを意識し始めてる?
いつもの三人組でホグズミート村にある三本の箒を訪れた場面。
店の隅っこでいちゃつくジニーとディーンを見つけて、気まずそうなロン。
そんな姿を見て、ハーマイオニーは“ロンが私にキスしたら、ジニーは帰るかしら?”なんてたしなめます。
それにかなり動揺するロンが可愛いですね。
(C) 2009 Warner Bros. Ent. Harry Potter Publishing Rights (C) J.K.R.
ついに、クィディッチの本番。ガチガチに緊張ロン。ハリーはロンのジュースに幸運の液体フェリックス・フェリシスを入れる振りをします。
自分が最高の気分だと思い込んだロンは、スーパーセーブを連発。その日の試合のヒーローに。
談話室でグリフィンドール生に囲まれていたところ、感極まったラベンダーがロンに公開キスをします。コレがキッカケでふたりは付き合うことに。
(C) 2009 Warner Bros. Ent. Harry Potter Publishing Rights (C) J.K.R.
その場面を目撃したハーマイオニーは思わず部屋を飛び出します。追いかけたハリーと互いを慰め合うのでした。ハリーもジニーの恋愛の様子に心を痛めていたのでした。
スラグホーン先生のクリスマスパーティーで、ロンを嫉妬させようとコーマックを誘ってしまうハーマイオニー。
ハーマイオニーもロンもなかなか素直になれないんですよね。
(C) 2009 Warner Bros. Ent. Harry Potter Publishing Rights (C) J.K.R.
ロンが偶然に口にした惚れ薬をスラグホーン先生に治療してもらったとき、気付けに飲んだはちみつ酒に毒が盛られてためにロンは危篤状態に。
ハリーの機転で一命を取り留めたものの、ロンの意識は朦朧。
保健室のベッドで、ハーマイオニーの名前を繰り返し呟くロンの姿をみたハーマイオニーとラベンダー。コレにてひとまずロンをめぐる恋愛バトルは終わりを迎えたのでした。
『ハリー・ポッターと死の秘宝』:ついにふたりのキスシーンが!
(C) 2010 Warner Bros. Ent. Harry Potter Publishing Rights (C) J.K.R.
物語の最後「死の秘宝」の頃にはロンとハーマイオニーのふたりとも、ようやく素直になり始めました。
ハリーを逃がすために騎士団の仲間とともにオトリを引き受けた際も、無事再会出来たときにハーマイオニーがためらいなくロンに抱き付いています。
友情とは違うかけがえのない感情を自覚しているのがわかる場面でした。
(C) 2010 Warner Bros. Ent. Harry Potter Publishing Rights (C) J.K.R.
しかし、分霊箱を探す旅の途中で、三人の固い友情にヒビが入る出来事が起こってしまいます。
「死の秘宝」において、三人は分霊箱を探す旅に出ます。旅の途中、手に入れた分霊箱のロケットを交代で身に付けて管理していました。
ヴォルデモート卿の魂の入った分霊箱のロケットは身に着けるものに悪影響を与えてしまいます。そのせいで、ロンは分霊箱の邪念の影響を受けて、ハリー、ハーマイオニーのふたりと決定的な仲違いをして旅から離脱してしまったのです。
悲しいことに、ありもしないハリーとハーマイオニーの不貞を疑って…
旅から離脱したロンは、その後火消しライターから聞こえたハーマイオニーの声を頼りにふたりのもとに駆けつけるのですが、そのときは分霊箱が見せる幻影を振り払って見事に分霊箱を破壊します。
ロンは自分の中の嫉妬心などの弱い心に打ち勝ったんです。
(C) 2010 Warner Bros. Ent. Harry Potter Publishing Rights (C) J.K.R.
その後も分霊箱探しの旅は続き、ついにロンとハーマイオニーの関係にとって決定的な瞬間が訪れます。
分霊箱のひとつヘルガ・ハッフルパフのカップを手に入れ、それをバジリスクの牙によって破壊しようと、ロンとハーマイオニーは秘密の部屋へと向かいます。
バジリスクの屍から牙をもぎ取り、ハーマイオニーがカップに振りかざした瞬間、ヴォルデモートの断末魔とともに広場に洪水が溢れる。
驚きと達成感、安堵感から、ふたりは思わず抱き締め合い、熱いキスを!
長年遠回りしながら、お互いの大切さを確かめあうことが出来た素晴らしい瞬間でした。
キスのあとのふたりの微笑みが可愛らしいですね。
『ハリー・ポッターと呪いの子』:その後、二人の子どもを授かり仲良くやっている
ホグワーツを卒業後、ふたりはめでたく結ばれ、ローズとヒューゴというふたりの子どもに恵まれます。
ローズはハリーとジニーの次男アルバスと同級生。
シリーズの19年後を描く続編『ハリー・ポッターと呪いの子』ではアルバス、ローズにドラコの息子スコーピウスを加えた三人がメインキャラクターとして活躍します。
大人になったハリーやロン、ハーマイオニーたちの様子や子育てに苦労する姿も見ることが出来ますよ。
興味のあるかたはぜひチェックしてみてください。
おわりに
(C) 2010 Warner Bros. Ent. Harry Potter Publishing Rights (C) J.K.R.
今回は、ロンとハーマイオニーがシリーズを通してどのように心を通わせて結婚するに至ったかを各エピソードを拾いながら振り返ってきました。
はやくからハリーをふくめた三人は大親友になっていましたが、ロンとハーマイオニーがお互いの感情を自覚していくのには随分と時間が掛かってしまいましたね。
恋愛については奥手なふたりの姿をモヤモヤ・ハラハラしながら見守るのもシリーズの楽しみ方のひとつといえるでしょう。
それでは、今回はこの辺で。
アナタも魔法の世界に飛び込もう!