どうも、こんにちは。
はりー(@hcinemadowntown)です。
今回は『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』の撮影秘話や裏話をまとめていきます。
普及の名作を今大注目の若手女性監督グレタ・ガーウィグが、大胆にリメイクした本作。幼いころから何度も原作を読み返したという監督。
監督の熱意がキャストに伝わっていったかのようにマーチ家の四姉妹を演じた女優陣の演技も個性と魅力あふれるものでした。
今回は、そんな力作『ストーリーオブマイライフ』の撮影秘話や裏話などを集めてきました。ファンならこれは知っておきたいエピソード7選を紹介します。
それでは、いきましょう。
▼▼映画本編の感想はコチラ▼▼
Contents
ジョー役はシアーシャ・ローナンの直談判がキッカケ
本作の主人公、マーチ家の次女ジョーを演じたのは、シアーシャ・ローナン。
彼女がこの役を演じることになったのは、彼女が監督に直談判したことがキッカケ。彼女がインタビューでそのときのエピソードを語っています。
グレタ・ガーウィグ監督とシアーシャがタッグを組んだ『レディ・バード』の授賞式の際に、監督の次回作が”若草物語”になるということを聞いたシアーシャは、早速監督のところへ行って、「私はジョーを演じる必要がある」と断言したそう。
この、思い立ったら即行動!発言に遠慮はいらない!といった感じがまさにジョーにピッタリ。実際、かなりのハマリ役だったのはファンならうなずけるはず。
フローレンス・ピューにとって若草物語はセラピーだった
https://www.cinemacafe.net/article/2020/02/13/65811.html
マーチ家の末っ子でいたずら好きのエイミーを演じたフローレンス・ピュー。
『ファイティング・ファミリー』、『ミッド・サマー』と主演作品が続いて、2019年は彼女の飛躍の年になりました。
本作の撮影が開始したのは、ちょうど彼女がハンガリーで『ミッド・サマー』を撮っていた頃。スケジュールの都合でどうしても撮影のリハーサルに参加出来なかったんだとか。
スウェーデンのカルト村に取り込まれていく『ミッド・サマー』から、四姉妹の暖かな営みを描く本作では、相当な落差だったでしょうね。
ただ、彼女は撮影現場の雰囲気のよさや衣装の素晴らしさなどからすぐに若草物語の世界に入ってエイミーになることが出来たと語っています。
花かんむり姿はどことなく『ミッド・サマー』を彷彿とさせるような…
ジョーとローリーが服を交換するのは衣装のジャクリーヌ・デュランのアイデア
(C)2019 CTMG. All Rights Reserved.
マーチ家の隣に住むローリーは家族ぐるみの付き合いをするほど、四姉妹たちと交流を深めていきます。中でもジョーとはすこぶる気が合ったらしく、いつもふざけあっていました。
彼らの仲の良さがわかるのが、この写真。よく見るとジョーがローリーのベストと同じようなベストを着ています。どうやらこのふたり、服を交換しあっていた様子。
なんだそのエピソード!
このアイデアを提案したのは衣装のジャクリーヌ・デュラン。本作で見事アカデミー賞衣装賞を獲得しました。
衣装の交換といい、ジョーが男性的な名前であるのに対してローリーは女性的な名前と、なにかと対比的なのが面白いですね。
原作にない部分のセリフは、オルコットの別の作品や日記から引用した
グレタ・ガーウィグ監督は原作者オルコットのリサーチを徹底的におこなったそう。
作中のセリフは原作の「若草物語」に忠実で、「若草物語」に登場しないシーンのセリフもオルコットのほかの作品や彼女の日記から引用するというこだわりっぷり。
そのため、本作では俳優たちのアドリブもNGを出していたようです。
監督のオルコットへの敬意が伝わってくるエピソードですね。
シアーシャ・ローナンのお気に入りは1994年版の映画
「若草物語」は長く愛される名作なので、映画にドラマ・アニメまで何度も映画化されています。
主演のシアーシャのお気に入りはウィノナ・ライダーがジョーを演じた1994年版。彼女が生まれた年に公開された作品です。
1994年版では、ジョーを「ストレンジャー・シングス」でお馴染みのウィノナ・ライダーが、ローリーをクリスチャン・ベールが演じました。
主な撮影は原作者オルコットの故郷コンコードで行った
youtube『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』より
若草物語は原作者オルコットの自伝小説の色合いが強い作品です。
そんな作品ですから、彼女の故郷コンコードで撮影できたことは作品に深みを出すのに効果的でした。
マーチ家の建物は、現在は博物館になったオルコットの自宅であるオーチャード・ハウスを参考にして一から建てたそう。
また、エイミーが通っていた学校のシーンは、オルコットの父が建てた学校をそのまま使用して撮影されました。
NYでジョーが下宿した先は、実際に19世紀に建てられた建物
小説家になるため都会へ出たジョー。ニューヨークのとある家に住み込みの家庭教師として下宿させてもらっています。
彼女が下宿した建物は1860年代に建てられ、今も当時の状態を残している「ボストン・ハウス博物館」。ちょうど若草物語で描かれた時代と同時代の貴重な建物。
外観や中の手すりの感じが映画に登場したまんまですね。
おわりに
今回は、『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』の撮影秘話や裏話について紹介しました。
本作が原作者オルコットへのリスペクトに溢れた作品作りしていたことがうかがえるエピソードが沢山ありましたね。
本編の感想はこちら▼
映画『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』感想:監督の新解釈で、名作を普遍的な人生の選択の物語へアップデート【ネタバレあり】
それでは、また次の作品でお会いしましょう。