どうも、こんにちは。ハリーです。
今回は映画『パラサイト 半地下の家族』において、キム一家が裕福なパク一家に寄生していくまでの方法を紹介していきます。
アカデミー賞のノミネートが発表されましたね!『パラサイト 半地下の家族』は作品賞を含む6部門ノミネート。ますます注目度が上がってます。
本記事は序盤の展開についてのネタバレを含みます。ネタバレ一切NGの方はご注意ください。
それでは、いきましょう。
ネタバレありの本編考察はこちら!
Contents
キム一家の家族構成おさらい
まずは、キム一家の構成をおさらい。キム一家は夫婦と息子、娘の4人家族。
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父ギテク。
貧乏家族の大黒柱。現在、失業中でピザケース作りの内職を細々とやっているのみ。
本人はなんだかんだ貧乏を受け入れて気ままな生活を楽しんでいる風です。
演じるのは韓国映画界の至宝ソン・ガンホです。ポン・ジュノ監督作品ではおなじみの俳優ですね。
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家族を支える母チュンスク。
元ハンマー投げの選手で、甲斐性なしで頼りない夫に代わって家族をまとめています。
演じるのは、チャン・ヘジン。
16年公開の『わたしたち』でも母親役を演じ、その演技力が高く評価されました。
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長男のギウ。
4度も大学受験に失敗している“受験のプロ”、現在はニート状態。
演じるのは、チェ・ウシク。
ポン・ジュノ監督作品はNetflix映画『オクジャ/okja』に続いて2作目です。
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長女のギジョン。
美大の進学を希望していますが、予備校に通うお金がなく、くすぶっています。
美大を目指すくらいなので、手作業の器用さはピカイチです。
演じるのは、若手売れっ子俳優のパク・ソダム。
ふとした表情が目を引く女優さんですね。
それでは、パラサイトしていく順番ごとにその方法を紹介していきましょう。
パラサイトの方法
息子ギウ:パク一家の娘ダヘの家庭教師として
家族そろってのパラサイトは、息子のギウから始まりました。
きっかけはギウの友人で名門大学に通うミニョク。
ミニョクは自分が海外留学する間、ギウに家庭教師の代理をしてほしいと頼んできたのです。
早速、手先の器用なギジョンに書類を偽造してもらい、”ケビン”と名乗ってミニョクと同じエリート大学生を装いパク家を訪ねます。
まずは正式採用の前に、手始めに奥様の前でパク家の長女ダヘに授業することに。
”受験のプロ”のギウは朗々とダヘに受験の心得を説きます。
その様子を見ていた奥様は上機嫌のご様子。
帰り際、おしゃべり好きな奥様の美術談義に神妙な顔で相槌をうっていると、ますます奥様は上機嫌に。
あっさりと正式採用が決まったのでした。
これで、一人目のパラサイトの成功です。
娘ギジョン:パク一家の息子ダソンの美術教師として
2人目は娘のギジョン。
ギウは家庭教師の帰り際、パク家の息子ダソンの美術の才能をなんとか開花させてやりたいという奥様の悩みを聞きます。
一計を案じたギウは、知り合いの妹がイリノイ州の大学で芸術療法なるものを専攻しており、大変優秀だと告げます。
後日連れてきたのはもちろんギジョン。
ギジョンは”ジェシカ”と名乗り、奥様と面談します。
ダソンが描いたという絵を見て、”あの隅にある模様はある心理的傾向がある~”と適当にうそぶきます。
もしかして”1年生のころに何か大きなことが~”とカマかけたところで、奥様は泣き出してしまいます。
もうすっかりとギジョンにコントロールされてしまった様子。
ギジョンの語り口は優秀な詐欺師のそれでしたね。
見事奥様の信頼を勝ち取ったギジョンもパラサイト成功です。
父ギテク:パク一家の長ドンソクの専属運転手として
ここからはパラサイトの難易度がアップしていきます。
3人目は父ギテク。
ある日、いつものように家庭教師をこなしていた娘ギジョン。
帰る頃には辺りが暗くなっていました。
そこで、ちょうど帰宅してきたパク家の専属運転手に送ってもらうことに。
しつこく自宅まで送ると迫る運転手。ギジョンは運転手を煩わしく思ったのか、罠を仕掛ける。
運転手の目を盗んで、自分の下着を車に落としていきます。亭主のドンソクが見つけやすい位置に。
後日、まんまと下着を見つけたドンソク。運転手が自分の車で不貞行為をしたと思い込み、運転手を解雇してしまいます。
コレで運転手の枠が空きました。
すかさず、ギジョンは知り合いにVIP専属の運転手がいると紹介。
紹介したのはもちろん父ギテク。
既にパク家の信頼を得ているギジョンの紹介なので、ギテクもあっさりと採用に。
コレで、3人目のパラサイト完了です。
母チュンスク:パク一家の家政婦として
最後はパラサイト方法も最難関です。
ターゲットになったのは、ベテラン家政婦ムングァン。
パク一家が越してくる前の家主から使えているので、家のことはなんでも知り尽くしています。。
家事も完璧で、パク一家も全幅の信頼を置いています。
なんと家政婦がアレルギー体質を利用するという策をとるのです。
家政婦は重度の桃アレルギーで、桃の産毛が舞うだけで咳が止まらなくなって喋れなくなるほど。
父ギテクが病院で偶然聞いてしまったと言って、奥様に家政婦が重大な病気をパク一家に隠していると告げ口します。
その後、奥様とギテクが買い出しから帰るタイミングを見計らって、ギジョンが家政婦の背中に桃の産毛をファサファサ。
奥様の目の前で激しくせき込む家政婦。奥様が声を掛けようにもティッシュで口元を抑えせきこむばかり。
そこで、留めの一撃。ギテクが家政婦の捨てたティッシュにケッチャップを垂らします。
ケッチャップ付きティッシュを持ち上げて悲壮な顔で奥様に向かって振り向きます。
思わず卒倒する奥様。
もう家政婦を家には置いておけないということで解雇してしまいます。
新しい家政婦を探さねばというところで、ギテクは腕のいい家政婦派遣サービスを知っていると怪しげな名刺を渡す。
もちろん、家政婦としてやって来たのはキム一家の母チュンスク。
これにて、キム一家全員の寄生が完了したのでした。
おわりに
いかがでしょうか。
映画の中盤までの微ネタバレでキム一家のパラサイト方法について紹介してきました。
このひとりひとりパラサイトしていく過程は2つの一家のキャラクターの対比が妙に笑いを誘い、かなり笑いがでるシークエンスです。
ネタバレしていても絶妙なテンポで楽しめること間違いなしなので、
この続きはぜひ劇場でお確かめください。
衝撃の展開がアナタを待っています!
それでは、また。