2020年アカデミー賞作品賞ノミネートまとめ:あらすじと感想【ネタバレなし】

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どうも、こんにちは。ハリー(@hcinemadowntown)です。

今年もこの時期が来ました!

そう、アカデミー賞の発表です!

今回は第92回アカデミー賞。2019年にアメリカ・ロサンゼルスで劇場公開された作品が対象になります。

この記事では数ある賞の中でも最も注目される作品賞ノミネート作品についてあらすじと感想について紹介します。

それでは、いきましょう。

追記:2020年2月10日

ポン・ジュノ監督作『パラサイト 半地下の家族』が見事92回アカデミー賞作品賞を獲得しました!

アジア映画初の快挙で作品賞、監督賞、脚本賞、国際長編映画賞の4部門でオスカーを手にしました!

Contents

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作品賞ノミネート9作品

フォードVSフェラーリ

フォードVSフェラーリ

© Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved. © Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.

カーレース界でフェラーリが圧倒的な力を持っていた1966年、エンジニアのキャロル・シェルビー(マット・デイモン)はフォード・モーター社からル・マンでの勝利を命じられる。敵を圧倒する新車開発に励む彼は、型破りなイギリス人レーサー、ケン・マイルズ(クリスチャン・ベイル)に目をつける。時間も資金も限られた中、二人はフェラーリに勝利するため力を合わせて試練を乗り越えていく。

https://www.cinematoday.jp/movie/T0024304

マッド・デイモンクリスチャン・ベールという演技派俳優が揃い踏みで、24時間耐久レース「ル・マン」に挑むという作品。

現在劇場公開中(2020年2月9日時点)

予告編は見ていただけました?

迫力のカーレースシーンですが、CGをほとんど使わずに実写での撮影にこだわったというから驚き。

今後のレース映画の基準を挙げてしまったことは間違いない本作。

さらに、”絶対王者フェラーリに勝て”と無理難題を押し付けられ、いざ取り組もうとしても上層部から茶々を入れられるという企業人あるあるな物語も、共感出来るひとは多いのではないでしょうか。

ハリー的見どころ
  • 運転席に座ったような感覚になるレースシーン
  • ビジネスとレースというふたつの場で戦う男たちの友情

アイリッシュマン

アイリッシュマン

引用元:映画『アイリッシュマン』より

トラック運転手のフランク・シーラン(ロバート・デ・ニーロ)は、マフィアのボスであるラッセル・バファリーノ(ジョー・ペシ)と知り合う。ラッセルに気に入られたフランクは殺しを請け負うようになり、全米トラック運転手組合委員長のジミー・ホッファ(アル・パチーノ)を紹介される。やがてフランクはジミーの右腕に上り詰めるが、ジミーの権力に陰りが見え始める。

https://www.cinematoday.jp/movie/T0024304

ロバート・デ・ニーロジョー・ペシアル・パチーノといった伝説的俳優陣が勢ぞろいし、それを束ねるのは巨匠マーティン・スコセッシ監督というなんとも豪華な顔ぶれの作品。

3時間30分という長尺ながら観客を飽きさせない語り口はさすがマーティン・スコセッシといったところ。

ミーン・ストリート』、『グッド・フェローズ』、『カジノ』と数多くのギャング映画を描いてきたマーティン・スコセッシがジャンル自体へのアンサーとして描いたかのように感じれる本作。

ギャングとして力(=男性性)でのし上がってきた男たちに待っているものは「老い」そして「無」しかないと。

ハリー的見どころ
  • 重厚な男たちの掛け合い
  • 裏社会でのし上がる男の栄光盛衰、哀愁

映画『アイリッシュマン』はNetflixで絶賛発売中です。

ジョジョ・ラビット

ジョジョ・ラビット

(C)2019 Twentieth Century Fox Film Corporation & TSG Entertainment Finance LLC

第2次世界大戦下のドイツ。10歳のジョジョ(ローマン・グリフィン・デイヴィス)は、青少年集団ヒトラーユーゲントに入団し、架空の友人であるアドルフ・ヒトラー(タイカ・ワイティティ)に助けられながら一人前の兵士を目指していた。だがジョジョは訓練中にウサギを殺すことができず、教官に“ジョジョ・ラビット”というあだ名を付けられる。

https://www.cinematoday.jp/movie/T0024446

マーベル『マイティー・ソー バトルロイヤル』を大ヒットさせたタイカ・ワイティティ監督が描く、戦争映画。

10歳の少年ジョジョの視点から描かれる戦争とは、私たちにはどう映るのか。

戦争映画でありながら、コメディで鮮やかな舞台美術と音楽で楽しませてくれる作品になっています。

素晴らしい演技を披露してくれたスカーレット・ヨハンソンは本作の演技が評価されて助演女優賞にノミネートされています。

ハリー的見どころ
  • 少年ジョジョの純朴さと可愛らしさ
  • 鮮やか舞台美術と陽気なコメディタッチの音楽
  • 少年を見守る大人たちの優しさ

ハリーのネタバレありの感想はこちら↓

ジョーカー

©2019 Warner Bros. All Rights Reserved.

孤独で心の優しいアーサー(ホアキン・フェニックス)は、母の「どんなときも笑顔で人々を楽しませなさい」という言葉を心に刻みコメディアンを目指す。ピエロのメイクをして大道芸を披露しながら母を助ける彼は、同じアパートの住人ソフィーにひそかに思いを寄せていた。そして、笑いのある人生は素晴らしいと信じ、底辺からの脱出を試みる。

https://www.cinematoday.jp/movie/T0024167

本国アメリカでは公開時に一部の劇場で警察が出動する事態になったという危険作。

トッド・フィリップス監督が憧れる『タクシードライバー』や『キング・オブ・コメディ』などの70年代作品を意識したとインタビューで語っています。

特に『キング・オブ・コメディ』を強く意識しているのは、ジョーカーがテレビのコメディアンに憧れている点、妄想と現実の区別がつかなくなる点から分かります。

そして、なによりジョーカーの憧れるコメディアンに『キング・オブ・コメディ』で主役を演じたロバート・デニーロを起用したことからも明らかです。

障害と貧困、孤独という社会的弱さを一身に背負うアーサーは、世間からの”普通でいろ”という暗黙の声に抑圧され、鬱屈したものをため込んでいきます。

抑圧され縮み切ったバネを解放するとき、アーサーは自分の中にある狂気(=ジョーカー)を受け入れ、一体化していきます。

この作品の演出で優れていると思った点は、音楽の使い方です。

作中何度か、場面と音楽が合っていないのでは?と感じるシーンがあるのですが、はたと気づくのです。

ハリー
ハリー

ああ、これはアーサーの心理状態を表しているんだ。

普通暴力や犯罪のシーンであれば、スリリングな音楽を流すものですが、本作ではどこか穏やかだったり楽しげだったりする音楽が採用されるシーンがあります。

これは、犯罪を犯すことで、アーサー自身の精神はむしろ落ち着いていっているということを音楽から気づかせる作りになっているんですよね。

ハリー的見どころ
  • 不気味さを覚えるほどのホアキン・フェニックスの役作り
  • 観客の善悪の概念をぐらぐらに揺さぶってくるストーリー
  • アーサーの心情とシンクロする音楽

\アカデミー賞11部門ノミネート『ジョーカー』をチェック/

ストーリー・オブ・マイ・ライフ/わたしの若草物語

ストーリー・オブ・マイ・ライフ

© 2020 SONY PICTURES DIGITAL PRODUCTIONS INC. ALL RIGHTS RESERVED.

しっかり者の長女メグ(エマ・ワトソン)、アクティブな次女ジョー(シアーシャ・ローナン)、ピアニストの三女ベス(エリザ・スカンレン)、人懐っこくて頑固な四女エイミー(フローレンス・ピュー)、愛情に満ちた母親(ローラ・ダーン)らマーチ一家の中で、ジョーは女性というだけで仕事や人生を自由に選べないことに疑問を抱く。ジョーは幼なじみのローリー(ティモシー・シャラメ)からの求婚を断って、作家を目指す。

https://www.cinematoday.jp/movie/T0024839

作家ルイーザ・メイ・オルコットの自伝的小説「若草物語」を次女ジョーを主人公に据えて描いた本作。

主演のシアーシャ・ローナンは若干25歳ながら、すでに大物女優の貫禄さら感じさせる逸材。

13歳でアカデミー賞助演女優賞にノミネートされてから、すでに本作を含めてアカデミー賞に4度ノミネートされています。

大人時代と子供時代の時系列をシャッフルして繋げるという演出がなされているようで、それがどういった効果をもたらすのか劇場で確かめたいと思います。

ハリー的期待ポイント
  • 4姉妹の演技アンサンブル
  • 大人時代と子供時代を行き来するストーリー進行

日本では劇場未公開です。 (2020年2月9日現在

劇場公開日は2020年3月27日です。⇒6/9から劇場公開されました!

ハリーのネタバレあり感想はこちら↓↓

マリッジ・ストーリー

マリッジ・ストーリー

引用元:映画『マリッジ・ストーリー』より

女優のニコール(スカーレット・ヨハンソン)と監督兼脚本家のチャーリー(アダム・ドライヴァー)は、かわいい息子がいる仲のいい家庭を築いていたが、夫婦の関係は少しずつ悪化していき、離婚を決める。円満な協議離婚を望んでいたが、ため込んできた相手への怒りを爆発させ、負けず嫌いの二人は離婚弁護士を雇って争う。

https://www.cinematoday.jp/movie/T0024751

夫婦の離婚訴訟から家族・夫婦の本当の愛や信頼が浮かび上がる良作。

ブラック・ウィドウことスカーレット・ヨハンソンと、カイロ・レンことアダム・ドライヴァーのダブル主演作品。

素晴らしい演技をみせてくれた二人は本作でともに、主演男優賞と主演女優賞にノミネートされています。

ハリー的見どころ
  • スカーレット・ヨハンソンとアダム・ドライヴァーの夫婦喧嘩
  • 争ったからこそ見えてくる本当の愛のカタチ

マリッジ・ストーリーはNetflixで絶賛配信中です。

1917 命をかけた伝令

1917 命をかけた伝令

© 2019 Universal Pictures and Storyteller Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.

第1次世界大戦が始まってから、およそ3年が経過した1917年4月のフランス。ドイツ軍と連合国軍が西部戦線で対峙(たいじ)する中、イギリス軍兵士のスコフィールド(ジョージ・マッケイ)とブレイク(ディーン=チャールズ・チャップマン)に、ドイツ軍を追撃しているマッケンジー大佐(ベネディクト・カンバーバッチ)の部隊に作戦の中止を知らせる命令が下される。部隊の行く先には要塞化されたドイツ軍の陣地と大規模な砲兵隊が待ち構えていた。

https://www.cinematoday.jp/movie/T0024647

アカデミー賞作品賞の最有力として名高い本作。タイトルの「1917」からわかるように、本作は第一次世界大戦を舞台に、若き2人の兵士が仲間を救うために命懸けで伝令を遂行するというもの。

”驚異の全編ワンカット”という煽り文句ですが、実際は10分を超える長回しを連続的に繋いで、あたかも初めから終わりまでワンショットであるかのように見える編集を行っているという。

全てのシーンがシームレスに繋がるように、役者のセリフの長さまで計算しつつ、 屋外のセットを 一から作り上げたというから監督サム・メンデスの執念は恐ろしい。

ユニバーサル・ピクチャー公式より

ハリー的期待ポイント
  • 圧倒的な戦場の臨場感”体感する戦場”

日本では劇場未公開です。(2020年2月9日現在)

劇場公開日は2020年2月14日です。

ハリーのネタバレあり感想はこちら↓↓

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド

© 2019 Sony Pictures Digital Productions Inc. All rights reserved.

人気が落ちてきたドラマ俳優、リック・ダルトン(レオナルド・ディカプリオ)は、映画俳優への転身に苦心している。彼に雇われた付き人兼スタントマンで親友のクリフ・ブース(ブラッド・ピット)は、そんなリックをサポートしてきた。ある時、映画監督のロマン・ポランスキーとその妻で女優のシャロン・テート(マーゴット・ロビー)がリックの家の隣に引っ越してくる。

https://www.cinematoday.jp/movie/T0023236

常々、10作で監督業を引退すると公言しているクエンティン・タランティーノ監督の9作目の監督作。

レオナルド・ディカプリオブラッド・ピットという二大俳優の初共演という話題作であり、 1969年のハリウッドを舞台に、 ハリウッドの光と闇を描いています。

本作未鑑賞の方はぜひ「シャロン・テート」もしくは「チャールズ・マンソン」と検索してからの視聴をオススメします。

本作は骨太なプロットはなく、レオ様扮する落ち目の俳優リックと、ブラピ扮する親友で専属スタントのクリフのハリウッドでの日々を辿っていくという作品です。

作品全体に監督の映画愛に満ち溢れていて、映画を愛するすべての人に多幸感を与えてくれるよう。

ハリー的見どころ
  • 初共演とは思えないレオ様とブラピの絶妙な夫婦漫才
  • マーゴット・ロビー扮するシャロン・テートの多幸感に満ち溢れる存在
  • 忠実に再現した1969年当時のハリウッドの空気

ハリーのTwitterでの感想

\『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』をチェック/

パラサイト 半地下の家族

パラサイト 半地下の家族

http://www.parasite-mv.jp/

半地下住宅に住むキム一家は全員失業中で、日々の暮らしに困窮していた。ある日、たまたま長男のギウ(チェ・ウシク)が家庭教師の面接のため、IT企業のCEOを務めるパク氏の豪邸を訪ね、兄に続いて妹のギジョン(パク・ソダム)もその家に足を踏み入れる。

https://www.cinematoday.jp/movie/T0024506

韓国映画として史上初「カンヌ国際映画祭パルムドール」を受賞した本作。

日本でも観客動員数が100万人を突破しており、商業的にも大ヒットしています。

作品賞合わせて6部門にノミネートされています。

切れ味するどいブラック・ユーモアと抜群に素晴らしいテンポと音楽で、グイグイとストーリーにはまり込んでいってしまいます。

特に中盤以降の展開では驚きのあまり、しばらく開いた口が塞がりませんでした。

ハリー的見どころ
  • 序盤から繰り出されるブラックユーモアの押収
  • 予想もつかない展開に転がるストーリー
  • 印象的な

ハリーのネタバレあり感想はこちら↓

ハリーの作品賞の受賞予想は?

1917 命をかけた伝令』が最有力と考えています。

理由は「PGAアワード」で作品賞を獲得しているから。

PGAアワード」とは全米製作者組合賞Producers Guild of America Award)のことで、アカデミー賞の前哨戦と呼ばれる映画賞です。

過去10年(2010~2019)のうち「PGAアワード」で作品賞を受賞した作品でアカデミー賞を逃した作品は2作だけ(『ラ・ラ・ランド』、『マネー・ショート』)。

ただし、その他賞レースを総合した成績では『パラサイト 半地下の家族』が一歩リードしているので、最後まで分かりませんね。

ハリー
ハリー

個人的な希望では『パラサイト 半地下の家族 』に受賞してほしい!

結果がどうなるにせよ、今年は批評的にも興行的にも成功した作品が揃っているので例年以上に盛り上がっているのは間違いありません。

※追記:2020年2月10日

いやぁ、パラサイトがアカデミー賞作品賞獲りましたね。発表のときは思わず声が出てしまいました。

本当に面白い映画が言語関係なく評価された、素晴らしい受賞でした。

おわりに

今年はいわゆる映画好きでない方にも楽しんでもらえるようなエンタメ性の高い作品が作品賞に多かったという印象です。

現在、劇場公開中のものから、すでに配信等で観られる作品もあるので、ぜひチェックしてみてください。

それでは、また次回の作品でお会いしましょう。

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