Netflixオリジナルドラマ『ノットオーケー』シーズン1ネタバレあり感想:憂鬱な青春が超能力に!?ソフィア・リリスの演技が光る

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ノットオーケー感想・レビュー

 

どうも、こんにちは。

はりー(@hcinemadowntown)です。

今回はNetflixオリジナルドラマ『ノット・オーケー』シーズン1の感想です。

Netflixのオリジナルドラマって正直追いきれないほどたくさんありますよね。中々どれを見たものか悩ましいです。

2017年にホラー映画歴代一位の大ヒット作『IT/イット “それ”が見えたら、終わり』でルーザーズクラブの紅一点ベバリーを演じたソフィア・リリス主演で、作ったはあの『ストレンジャーシングス』製作陣ときたら見るしかない!

ということで、鬱屈した少女の青春へのイライラが、超能力となって現れる『ノット・オーケー』シーズン1です。

それでは、いきましょう。

 

本記事は本編のネタバレを含むので、ネタバレ苦手な方はご注意ください。

Contents

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あらすじ

全米大気汚染ナンバーワン常連の街ペンシルベニアに住む17歳の女子高生シドニー。父親を亡くし、母親とは喧嘩ばかり。カウンセラーに勧められて日記を書くことに。

唯一の心の支えだった親友ディナは、よりにもよって学校一の人気者がボーイフレンドになり、シドニーのことを構ってくれなくなる。

”どうしてこんなにイライラするんだ”と、思っていたら突然、部屋の壁が割れた。

「あれ?わたし超能力が使える?」

『ノット・オーケー』予告映像

スタッフ・キャスト

スタッフ・キャスト
  • 製作ショーン・レヴィ
  • 監督ジョナサン・エントウィッスル
  • シドニーソフィア・リリス
  • スタンリーワイアット・オレフ
  • ディナソフィア・ブライアント

製作に入ったショーン・レヴィは、Netflixの名前を一躍有名にした大人気ドラマ『ストレンジャー・シングス』を手掛けています。

監督のジョナサン・エントウィッスルは同じくNetflixオリジナルドラマ『このサイテーな世界の終わり』の監督も務めてます。

鬱屈とした青春×超能力の本作を手掛けるにはうってつけの座組。

シドニー役:ソフィア・リリス

ノットオーケー

youtube『ノット・オーケー』予告より

本作の主人公。ペンシルベニアの田舎町に住む17歳の女子高生。

慕っていた父親を亡くし、母親とも折り合いがつかず喧嘩ばかり。

自分の中のモヤモヤや怒りを上手くコントロールできずに、常にイライラしてごみ箱を蹴っ飛ばしたりしてしまう。

本当は年の離れた弟思いの優しい子なんだけど、今は青春の鬱々とした悩みで頭がいっぱいといった感じ。

演じたのは、『IT/イット “それ”が見えたら、終わり』のベバリー役で有名になったソフィア・リリス。現在18歳。

色素薄めの瞳に、癖が強めな赤毛がめっちゃ可愛いです。ふて腐れた表情ばかりなのに、たまに見せるニコッとした笑顔の破壊力よ!

スタンリー役:ワイアット・オレフ

シドニーのご近所さんで同級生。

シドニーとは打って変わってスタンは、人の目を全然気にしない我が道をゆく変人タイプ。ハッパをくゆらしながら、お気に入りの音楽とファッションでバッチリ決めるぜ。

超能力の唯一の目撃者になる。

演じたのは、同じく『IT/イット “それ”が見えたら、終わり』のスタンリー役でブレイクしたワイアット・オレフ。現在16歳。

そのほかでは『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』で主人公クイルの少年時代を演じたりしてます。

『ノット・オーケー』S1感想【ネタバレあり】

まずは、一言「かなり面白かった!

シリーズは一話約20分×7話で合計約150分と、ちょっと長めの映画一本くらいのボリュームで、サクッと観れちゃいました。

毎話20分程度の短い尺でしっかり起承転結を展開して、次の話が気になる引きを入れてくる見事な脚本。

この超能力って本物?妄想?

日記さん。くたばれ

本作は、シドニーが日記にぶちまけたひとりごとがモノローグとして頻繁に挿入されます。シドニーの心の声を聴かされながら世界を見ていくわけですね。

閉塞的な田舎町で、母親とは喧嘩ばかり。唯一心許せる親友のディナはシドニーいわく「脳に股間がある男」をボーイフレンドに選んでしまう。

いやもう、シドニーでなくてもイライラがノンストップやで!な展開が続いていく中、ついにイライラは超能力という形で現実に影響し始めます。

シドニーがイライラすると、看板は吹っ飛ぶ、部屋の壁に穴が空く。

序盤から超能力描写が度々起こるんですが、これは全部シドニーだけが認識しているタイミングで起こるんですよね。

この超能力は本物?それとも青春のイライラのメタファーでしかなくて、実際はシドニーが暴れているだけ?

悩める女子高生という信頼できない語り部の主観視点で描かれる超能力描写は、現実に起こったことか、妄想かのラインを曖昧にしながら序盤は進んでいきます。

青春×超能力といえば『キャリー』が思い浮かぶ

青春×超能力と言えば、ほとんどの人がスティーブン・キング原作『キャリー』を思い浮かべるはず。冒頭の血まみれシドニーの画なんて、ブライアン・デ・パルマ監督の『キャリー』のシーンにそっくり。間違いなくキャリーのオマージュ。

しかも、メインキャストのふたりが、同じくスティーブン・キング原作で大ヒットした『IT』で共演しているんですから、スティーブン・キング味は確信犯でしょうね。

物語が動く3話:青春の曖昧な性の悩み

お話は大きく動くのは、3話から。

偶然参加したクラスメイトの誕生パーティーの最中、シドニーは、自分が親友のディナに対して友情を越えた感情を抱いていることを自覚してしまいます。

誰にも話せない青春時代の性の悩みは、森の木々をなぎ倒すという形で爆発。

偶然居合わせたスタンリーが目撃者となったことで、シドニーの超能力は妄想なんかではなく、実際の能力であるということが明らかになる展開。

シドニーの感情は、本人でさえ自覚していなかったほど曖昧で、LだBだと名前を簡単に付けられるようなものではないのが、難しいところ。

過去作のエッセンスを上手く取り入れてる

ということで、4話目はアメコミにやたらと詳しいスタンリーによるシドニーの修行回。未熟な能力者が、師匠に能力を鍛えてもらう展開はヒーローものの定番ですね。

スクール・ウォーズで有名なアレが流れてくるのは反則ww

そして5話は、放課後の居残り生徒の交流を描く名作『ブレックファスト・クラブ』のオマージュ。

本作『ノット・オーケー』は、名作やあるあるな展開にオマージュをささげつつ、作品オリジナルのストーリーテリングをしていくのが、とっても上手い。

名作オマージュの5話もシリーズ最後の展開への布石になる決定的な出来事が起こります。

青春のイライラはホームカミングで爆発する

超能力の謎、親友ディナへの思い、スタンリーとの微妙なすれ違い、学校内の不穏な人間関係と、あらゆるものが絡み合って物語はホームカミングのパーティーにたどり着きます。

パーティーのラスト、シドニーの超能力によってとんでもない事態を引き起こしてしまい、ようやく冒頭の血まみれ姿にたどり着いたわけですが、果たして取返しがつくのか…

おわりに:シーズン2が気になりすぎる

最終話の最後に登場した後ろ姿の男!お前誰なんだ!

とんでもなく続きが気になる終わり方をしたシーズン1でした。

シーズン2がかなり楽しみになった作品。今から待ち遠しいですね。

こちらでシーズン1で残された謎について整理しています。

それでは、また次の作品でお会いしましょう。

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