どうも、こんにちは。
はりー(@hcinemadowntown)です。
今回は9/4から配信がスタートしたAmazonオリジナル作品『ザ・ボーイズ』シーズン2の第三話までのレビューです。
Amazonオリジナル作品で最高の視聴回数を記録したシーズン1。
アメコミだけでなくアメコミ社会への過激で強烈なパロディ満載だったシーズン1から、さらにゲスさマシマシのシーズン2が配信開始しました!
初日に配信されたエピソード3までを早速レビューしていきたいと思います。
個性的な新ヒーローも登場してさらなる盛り上がること間違いなし!!
それでは、いきましょう。
シーズン1のおさらいはこちら▼
本記事は本編のネタバレを含むので、ネタバレ苦手な方はご注意ください。
Contents
シーズン2あらすじ
ヴォート社の副社長を殺害したという濡れ衣で指名手配されるヒューイたちザ・ボーイズの面々。やむなく、フレンチーの知り合いの売人のアジトで匿われ地下室暮らしを送っていました。
騒動のあとブッチャーは姿を消し、地下室暮らしのストレスから次第に苛立ちを募らせていく。ヒューイは状況を打開しようと、スターライトの協力でヴォート社の不正の証拠“コンパウンドV”を手に入れようとする。
一方、スーパーヒーローチーム”セブン”には新ヒーローのストームフロントが加わる。SNSを駆使し、ホームランダーのパワハラも意に介さない新世代に、ホームランダーのイライラが高まっていく。
そんな中、ヒーローたちと同じく超能力を備えたスーパーテロリストが登場し、争いは混沌としていく。
キャスト:新ヒーロー登場
シーズン2で新たに登場したキャラクターを主に紹介していきます。
ストームフロント:アヤ・キャッシュ
新たに“セブン”に加入した女性ヒーロー。雷を自在に操る。SNSに慣れ親しんでいて、古臭い価値観には囚われていない新しい世代のヒーロー。
原作では男性のキャラクターだったのを女性に変更している。
『ザ・ボーイズ』シーズン2予告映像
『ザ・ボーイズ』S2各話感想
9/4からシーズン2の配信が開始されました!
初日に配信されたエピソード3まで各話ごとにレビューしていきます。
いやぁ、今回はシーズン1にもましてクズ度マシマシでしたね。3話まで前シーズンの顛末の説明と新キャラクターのお披露目にとどまりましたが、すでにクズ度はマシていることが明らか。ここからの展開が期待されますね。
第一話『新たな敵』
まず、第一話でいきなり笑ったのがトランスルーセントの追悼式のシーンですね。前シーズンでヒューイたち”ザ・ボーイズ”に殺害されたトランスルーセントですが、ヴォート社は彼がテロリストとの闘いで亡くなったことにして盛大な追悼式を開きました。
しかも、トランスルーセントが透明人間だったのをいいことに空っぽの豪勢な棺まで用意する始末。仲間の死まで宣伝に利用するとは、ここまでくると逆にアッパレですね。
スターライトが上手くもない歌を歌わされてるのが最高にサムくてww
そして、一番印象的なのは新ヒーローのストームフロントの登場。
のっけからSNSでライブ配信をしながらの登場。ホームランダーの高圧的な対応も意に会する様子なし。ツェェェェ。
ストームフロント役のアヤ・キャッシュいわく「ホームランダーは古臭い映画スターで、ストームフロントはTiktokのスター」であると。
さらには、”セブン”のマネジメントを担当していた副社長のマデリンがいなくなったことでより強権的になっていたホームランダーの頭を抑えつけたのは取締役のエドガー。スーパーヒーローは神でも英雄でもなく、あくまでヴォート社の商品を売るための広告に過ぎないと。
現実にも大衆が熱狂するヒーローやキャラクターの権利を買いあさってビジネス規模を拡大している某ネズミの会社なんかが思い浮かびますね。
エピソード1の「新たな敵」というのは、個人的には3つの意味合いが込められていると思いました。
- スーパーパワーを持ったスーパーテロリストのこと
- ホームランダーの人気を脅かすストームフロントのこと
- ホームランダーを商品としてコントロールしようとする取締役エドガー
スーパーテロリストという現実の脅威と、ホームランダーにからむビジネス上の敵というわけです。
第二話『正しい計画と準備』
第二話では、ホームランダーの父権的な側面がフューチャーされた回でした。
ブッチャーの妻ベッカと息子のライアンはヴォート社にその存在を隠されていました。前シーズンでその存在を知ったホームランダーは、ライアンにたいして白々しくも父親のようにふるまいます。
なにがキツイってホームランダーが、家で過ごしているときもコスチューム姿を脱がないところですね。家庭においてもヒーローとしての権威を誇示する姿がなんとも醜悪。
また、ストームフロントが加入したことでヴォート社の宣伝戦略にも変化が現れます。彼女の加入で”セブン”のメンバーの女性比率が高まったことで、女性メンバーの”パッケージ売り”を始めます。これは、近年のハリウッド大作映画で女性チームものが増えたこととも重なりますよね。
そして、あわれで見てられない男がさかなクン・ディープ。元々、芯のある男でもなかったんでしょう。セクハラのせいで干されて地方でくすぶる日々。
挙句の果てには遊園地で暴れて警察のお世話に。なんとか保釈してもらえたと思ったら怪しい宗教の勧誘に引っかかる。と、まぁ踏んだり蹴ったり。
自業自得なんで同情はしないけど。
第三話『千の剣士とともに丘を越えて』
youtubeより
通称”クジラ回”。
第三話にして世間に衝撃が走ります。ヒューイとアニーの画策によって、”ヒーローがコンパウンドVによって人為的に造られたということ”が世間に知れ渡ってしまいます。
衝撃の事実に同様する世間。ヒーローたちも事実を知らなかったメンバーは相当なショックだったよう。
ブラックノワールなんて、廊下で膝抱えて泣いてるし…
しかし、ヴォート社はすでに死亡した副社長マデリンの独断だったと責任回避に躍起。
一方、ザ・ボーイズの面々は捕らえたスーパーテロリストのひとりがキミコの生き別れの弟であることがわかり、その処遇で意見の対立が。
そんな中、ついにザ・ボーイズとセブンが直接対峙する事態に!
一般人も見境なく攻撃しまくってテロリストであるキミコの弟ケンジを追い詰めていくストームフロント。ついには、ケンジをおいつめ、容赦なく首をねじ切ってしまいました。
そこで、ストームフロントの意外な一面が垣間見えました。破天荒で反抗的だけど、セクハラされたスターライトへは、まわりに臆せずアナタの味方よと励ましたり、結構イイ奴なのでは?と思わせておいて、やっぱりクズ野郎という。
意外な一面というのは、アジア系への差別感情。キミコを演じたご両親が日本人の福原カレンさん(ご本人は米国籍)も、コロナ禍におけるアジア系への差別を想起したと語っていました。同様に、クリエイターのエリック・クリプキもシーズン2は外国人差別もテーマとして盛り込んでいると話していました。
目の前で弟を無残にころされストームフロントへの復讐心を募らせていくキミコ、そしてテロリスト退治でさらに人気者になっていくストームフロントに敵愾心剝き出しのホームランダーというカットで第三話終了。
さらに、ぐつぐつと火種が大きく育っていっている感じがする展開でした。
おわりに
今回は9/4から配信がスタートした『ザ。ボーイズ』シーズン2第三話までのレビューを紹介しました。
シーズン1にもましてよりスケールも大きく、クズ度マシマシでさらに次回以降が楽しみになりましたね。
シーズン1のおさらいがまだという方はこちらもチェックしてみてください。シーズン1の登場キャラクターについてもまとめています。
それでは、次の作品でお会いしましょう。